タスアニアのファームジョブといったらチェリーピッキングが有名ですね。
タスマニアドリームなんて聞いたことありませんか?
チェリーピッキングの仕事で短期間で大金を手に入れた人がいることからタスマニアドリームなんて言葉が生まれたようです。
そして短期間で大金を手に入れられるなんて聞いたら気になってしまいますよね。
今回は実際にタスマニアでチェリーピッキングをしてきたのでレビューしてみようと思います。
気合い入れて記事にしたのでちょっと長くなってしまいましたがどれも大事な情報だと思います!
働いたファームはタスマニアのHuonville(ヒュオンビル)にあるHansen Orchardsです。
基本情報
ホームページ情報
公式ホームページ
Facebookページ
参考 TOPHansen Orchards Facebook
場所
ハンセンのオフィスはここですが仕事のアプライなどはここではできません。
仕事場はリトルデビルバックパッカーズのすぐ目の前、オフィスの奥、リトルデビルから車で30分の場所でした。
車の必要性
車はあったほうがいいと思います。
ハンセンはいくつかのフィールドを持っており、毎回車移動しました。
リトルデビルバックパッカーズに滞在している人で車を持っている人もいますが車を持っている人の数に比べて、
ハンセンで働いている人の数が多すぎたので交通手段を探すにの困っている人も多かったです。
働いた期間と休みについて
2019年1月7日〜29日(20日間+休み3日)
シーズン中休みは3日間のみでした。
最初の休みは仕事が始まってから10日後、最後の休みは仕事最終日の前2日間でした。
ほとんど休みはないと思っていいです。
労働時間と休憩について
労働時間は8時間。
午前6時に仕事がはじまり、午後2時に仕事が終わります。
休憩時間は基本的にありません。
個人で自由に休憩をとれますが歩合制のファームなのであまり休憩をとっている人はいません。
喉が渇いたらチェリーを食べる、お腹が空いたらナッツバーなど一口で食べられるものをさっと食べるといったかんじです。
午後2時には仕事は終わるので、仕事が終わった後にお昼ご飯を食べている人が多かったと思います。
わたしも仕事中に休憩はとったことがありません。喉が渇いた時にチェリーを食べていたので水も飲みませんでした。
トップチェリーピッカーも同じです。
給料
私がもらったお給料について公開しようと思います。
お給料は2週間に1回です。
手取りは$3,310.00でした。
(内訳: $3,894.00 – $584.00 = $3,310.00)
詳しくは別記事にて紹介します。
全然稼げてないです。
わたしより稼げてない人もたくさんいます。
チームのスーパーバイザー、与えられるチェリーの木の列によって、
かなりお給料に差が出ると思われます。
わたしの担当のスーパーバイザーは所謂ハズレでしたね。
与えられたチェリーの木の列も実が小さい列ばかり….。
他のチームに比べ、不公平さは感じました。
1ラグ当たりの価格とボーナスについて
基本 1ラグ10.5ドル
ボーナス 1ラグにつき1.5ドル
基本+ボーナス 1ラグ12ドル
ハンセンのラグはプラスチックでできた巨大な箱(しかも重い)です。
他のチェリーファーム(reid fruitsやオージーチェリー)のラグはダンボールのような軽くて小さい箱です。
ハンセンのラグは1ラグ10.5ドルです。
そして、チェリーシーズン終わりまでクビになることなく働き続けることができたら1ラグにつき1.5ドルのボーナスがつきます。
結果、ボーナスも合わせれば1ラグ12ドルということになります。
服装
服装に関しては少し注意が必要です。
- 長袖Tシャツ
- 長ズボン
チェリーは木になっています。ピッキングを頑張ろうと思えば脚も腕も傷だらけになります。
そのため、薄手の破けない長袖Tシャツと長ズボンをお勧めします。
シューズに関してはなんでも大丈夫だと思います。わたしはランニングシューズを履いていましたが普通のスニーカーの人も結構いました。
帽子はかぶりませんでした。
髪の毛も結びませんでした。木に引っかかったからです。
ハンセンの仕事内容とルール
簡単にいうと木になっているチェリーを収穫するだけです。
1.チェリー収穫
チェリーをラグにいっぱいになるまで入れます。
2.チェリーチェック
チェリーチェック🍒@ハンセン pic.twitter.com/gtQI85ho5g
— travel around (@trave1around) 2019年1月11日
ハンセンのチェリーピッキングはシングルピッキングです。
ラグがたくさんになったらラグの中のチェリーをチェックしてもらいます。
各チームにチェリーをチェックする係りの人がいるので、チェリーを提出しに行くとラグの中をチェックされます。
ツイッターの画像がチェリーチェックの台です。
ラグの中のチェリーを銀色の台の上に出し、チェックされます。
双子ちゃんのチェリーが11個以上あるとチェックが入ります(10個までならセーフ)。
ヘタなしのチェリーが16個以上あるとこれもまたチェックが入ります(15個までならセーフ)。
<ラグ数のカウントについて>
チェリーを提出しに行った時にカウントしてもらいます。
7時間で10箱。少ない😂 pic.twitter.com/MOh1pZU3YJ
— travel around (@trave1around) 2019年1月7日
ハンセンでは、ラグ数を数える際に個人個人に渡されるカードを使います。
1ラグ取るごとに、穴あけパンチで穴を開けてもらいます。
そのため数え間違いなどはめったに起こらないと思われます。
しかし、念のためカード回収の前にカードの写真などを撮るなどしていざとなったときのための証拠として残しておきましょう!
3.新しいラグをもらい、またチェリーピッキング
チェリーを収穫する、提出するの繰り返しです。
<その他のルールについて>
こんな感じで何箱チェリーをとったかをカウントしてもらう。注意があれば裏にチェックがはいる。今日は16箱。チェリーのスタンプなしをたくさん入れたらチェックはいった😎 pic.twitter.com/DaJXD5iJP2
— travel around (@trave1around) 2019年1月11日
カウントカードの裏にはルール違反をした際にチェックを入れる表が準備されています。
1日のうちに3回チェックが入ると帰宅しなければなりません。
これを3回(つまり3日分)するといわゆる解雇になります(3 X’S=dismissal of picker)。
代表的なルール違反としては以下の通りです。
- 双子ちゃんチェリーを11個以上ラグの中に入れる
- ヘタなしのチェリーをラグの中に16個以上ラグの中に入れる
- ピッキングの際、チェリーをラグの中に落とし入れる
- チェリーの芽をとってしまう
3番と4番についてもう少し説明したいと思います。
まずは3番から。実際のところ、ピッキングの際チェリーをラグの中に落とし入れるようにピッキングした方が速くピッキングできるのです。しかし、こうした行為はチェリーに傷をつける原因となるとのことです。
次は4番について。チェリーの芽と言われてもいまいちピンとこないと思いますが、チェリーの芽はハンセン側からしたらとても大切なものです。この芽から来年チェリーがなります。この芽をとってしまうと来年ここからチェリーは実りません。
しかし普通にピッキングしていてもこの芽、取れてしまうんです。取れてしまった時は分解して捨てるなどしていました。
わたしは特に3番でチェックされることが多かったです。
ずばり、稼げるのか?
稼げる人は稼げる。稼げない人は稼げない。
稼げる稼げないはチェリーピッキングの経験があるかないかも関わってくると思います。
あとはどれだけやる気があるかだと思います。
本気を出さないとやはり稼げません。
チェリーピッキングのテクニックも大事かもしれませんが、本当に大事なのはやる気・根性だと思います。
休憩時間をとっていたりする人は稼げません。
日々どう獲ったら速くピッキングできるか研究しなければなりません。
あとは自分のグループのスーパーバイザーにもよるとおもいます。
これにかんしては運です。どうにもできません!
わたしのスーパーバイザーはハズレでした!泣
チェリーピッキングのお役立ち道具を紹介!これがあれば稼げる!
チェリーピッキングの経験者(鬼ピッカー)
チェリーピッキングの経験がある人は圧倒的に有利ではあると思います。
私の友達のトップピッカーは1日で38ラグつくった子(男・高身長)もいます。
1日で38ラグというとビフォーTAXで456ドル、アフターTAXでも387ドルです(ボーナス込みの計算)。
彼がどれくらい頑張ったかというと手首に痛みを抱えるくらいです。
女の子の鬼ピッカーでも同じくらい稼ぐようです。
チェリーピッキングの経験者(ノーマル)
25ラグ〜くらいだと思います。
チェリーピッキング未経験者
まずチェリーピッキング未経験者は最初は本当に稼げません。
ピッキングに慣れるにしたがって次第に稼げるようにはなります。
チェリーピッキング初心者の私の最初の頃のラグ数は10とか15とかでした。
私のベストは24ラグですが、ピッキングに慣れた頃のアベレージは20ラグとかそんなもんでした。
ちなみに20ラグつくれれば、アフタータックスで204ドル/日(ボーナス込み計算)です。
男の子の未経験者は慣れた頃でマックス26ラグでした(アベレージ23ラグくらい)。
初心者でもコツを掴んだ男の子は30ラグ超えてました。
他のチェリーファームとの比較
雨よけのカバー
他のチェリーファームでの仕事経験がないのでなんとも言えませんが、
雨よけの屋根があるのはとても良いと思います。
この屋根のおかげで雨などのダメージを受けないので状態の良いチェリーが実ることが期待されます。
他のチェリーファームで働いていた子達は、
ハンセンのチェリーめっちゃいい!!!!と言っていました。
チェリーの大きさも大きく、数も多いとのことでした。
長く働ける
チェリーのシーズンはとても短いです。そんな中、他のファームはなんと2週間もせずにシーズンが終わってしまいました。
一方でハンセンは20日間働くことができました。
アップルシニングから働いている子はもう少し長く働けていることになります。
ラグそのものがでかくて重い
ラグの大きさが良くも悪くも….といったかんじでした。
ラグが重くて大きいのが私的にはきつかったです。
実際肩や膝を痛めています。
確かにラグが大きいとチェリーを提出する回数は少なくて済みますが。
荷物を持ち歩かなければならない
荷物置き場もなく、同じところに戻ってくることもないので荷物を常時持ち歩かなければなりません。
慣れればなんてこともないのかもしれませんが、最初の頃は嫌でした!笑
ハンセンのチェリーピッキングが始まる前に
ブログ記載のようにハンセンのピッキングは1月に始まりました。
昨年も1月に入ってからピッキングが始まったようです。
要するにハンセンのチェリーピッキングが始まる前に他の仕事が必要になります。
ハンセンがあるHuonvilleでもアップルシニングの仕事やチェリーパッキングの仕事がありますが、競争率はかなり高いです。
私はReid Fruitsのチェリーパッキングをしていました。
【タスマニア】優良REID FRUITSのチェリーソーティングレビュー
アップルの仕事もチェリーパッキングの仕事も取れずに1ヵ月以上ウェイティングしている人がたくさんいたのも事実です。
タスマニアのHuonvilleにくるならば気合いを入れて仕事探しをしましょう。
ハンセンのチェリーピッキングの仕事はメールからでも取れました。
ハンセンからチェリーピッキングの仕事さえもらっているならば早くからタスマニアにくる必要はありません。
チェリーのトップピッカーは、ニューサウスウェールズ州でチェリーのピッキングをした後にタスマニアに降りてきます。
タスマニアにくる前にニューサウスウェールズ州でのチェリーピッキングも考えてみてはどうでしょうか!
鬼ピッカーはハンセンのチェリーの仕事を事前にとってはいませんでした。
ニューサウスウェールズ州のチェリーが終わってリトルデビルバックパッカーズに泊まっていたらたまたま今からインダクションに行ってこい!と宿のオーナーに言われ、インダクションに行った結果仕事をゲットした感じでした。
総評
ハンセンは私でも1日200ドルほど稼げたので稼げるファームだと思います。
その年のチェリーの実り具合やチームのスーパーバイザーに恵まれたらより稼げると思います。
もしタスマニアのHuonville周辺や、リトルデビルバックパッカーズに宿泊する予定ならハンセンは押さえておきましょう!
チェリーピッキングは頑張れば頑張った分お金になります。
思ったよりもきつかったですが良い経験になりました。
タスマニアドリームは掴めませんでした!!!が、普通のファームよりは稼げました!